歯周病
歯周病治療
歯周病は予防が大切!
40~60才の方に多い歯周病ですが、近年は若い方にも増えています。
歯周病を治療し、さらにその後の再発を予防するには、きれいにしたお口の状態をどれだけ維持できるかが勝負です。そのためにわれわれ歯科医師、衛生士による専門のケアとメンテナンスを行いますが、何より大切なのは患者さまご自身のセルフケアです。
一緒にがんばっていきましょう。
歯周病
歯周病は、主に歯肉が歯に接する付近に存在する歯垢中の細菌が原因で進行します。
歯周病が進行すると歯肉と歯の間にできた歯周ポケットといわれるスペースが、深くなります。
それにより細菌の増殖する空間が増え、歯肉を腫らし、骨を溶かし、やがて歯は抜けてしまいます。
そのため、歯周病の根本的な治癒が行われず定期的な歯石取りとブラッシングのみがくり返し行われてきました。
しかし西宮・芦屋近くの当院では感染部位を、トレーニングを積んだ歯科衛生士がコントロールし、必要に応じて外科的歯周手術を行い、根本的な歯周病の治癒をはかるために治療を行っています。
歯周病治療の流れ
歯周病はやみくもに歯石とりを行うだけでは改善しません。
当院では、治療を開始する前に、お口の中の検査を行い、患者さまの状態に合わせた治療プログラムを立てた上で、歯周病治療を行っていきます。
・歯周ポケット
・咬み合わせ
・口腔内写真
・レントゲン写真
・細菌種類の検査
ブラッシング指導を習得します。
患者さまご自身の日々の歯磨きによって歯の表面を歯垢のない清潔な状態にしておくことが何よりも大切です。
歯周病の原因は細菌です。
歯に固くこびりついた細菌の塊である歯石を
取り除きます
歯石取りがおわって、改善した歯肉の状態を検査し、再評価します
状態がよければ、メンテナンスに移行します
再評価によって、状態が完全に改善していない部分は外科的歯周処置を行って、さらなる状態の改善を行います歯石の徹底的な除去や歯周組織再生法による骨の再生をはかります
歯周病が改善したら、そのよい状態を維持していかなければなりません。そのために、歯科衛生士による専門的なクリーニングなどのメンテナンスを定期的に行います。
外科的歯周処置
歯石取りを行い、再評価をした後依然として深いポケットが残存している部分についてはその状態を改善するために、ポケットを浅くするための外科的処置を行います。
また歯周病が進行し、骨が吸収してしまった場合は、エムドゲイン法やGBR法といった技術を用いて、従来には不可能であった骨の再生を行うことができます。
そして日々のお手入れをしやすくするために、薄い歯茎や退縮してしまった歯茎を改善するために外科処置を行うこともあります。ポケットの除去
一見健康そうに見える歯肉ですが、ポケットに器具が深く入っており、深い歯周ポケットが残存している事がわかります。
外科的歯周処置によって歯肉が引き締まり、歯周ポケットが浅く改善しています。当院で行う重度の歯周病治療
重度歯周病は、歯茎の炎症が非常に進行した状態で、日常的に歯茎が赤く腫れ、痛みや出血が頻繁に見られます。特に歯磨きや食事の際に出血が起こりやすくなり、歯茎が後退して歯が長く見えるのも特徴です。これは、歯を支える骨や歯根膜が溶けているためであり、進行すると歯がぐらつき、噛むと痛みを感じたり、場合によっては歯が自然に抜けることもあります。
また、歯と歯茎の間の歯周ポケットが深くなり、通常の清掃では細菌を除去することが難しく、細菌がたまりやすい状態です。そのため、強い口臭が発生し、口腔内をきれいに保とうとしても改善されにくくなります。重度歯周病が進行すると、歯を支える顎の骨が大きく失われ、治療しなければ最終的に歯を失う可能性が高まります。また、歯周病は口腔内の問題だけでなく、全身の健康にも影響を与え、心疾患や糖尿病のリスクを高めることがあるため、注意が必要です。
当院は、歯周病の進行状況に合わせた最適な治療プランを提案し、患者様一人ひとりに丁寧に対応します。新しい治療技術と設備を駆使し、歯茎や歯を健康な状態に回復させるだけでなく、再発防止にも努めます。痛みや不快感を最小限に抑えた治療で、口腔内の健康を長期的に維持できるサポートをいたします。信頼と安心の歯周病治療をお任せください。
歯周組織再生法
歯周組織再生療法は、進行した歯周病によって損傷した歯周組織(歯を支える骨や歯肉など)を再生させるための治療法です。この治療は、歯周病によって失われた組織の機能を取り戻すことを目的とし、歯の喪失を防ぐために非常に重要です。
具体的には、特殊な膜や生物材料、成長因子を用いて、歯周組織の再生を促進します。これにより、歯を支える骨や歯肉の回復が期待でき、歯の安定性が向上します。再生療法には、エムドゲインといったエナメルマトリックスタンパク質や、リグロスと呼ばれる成長因子が用いられることが多いです。
また、歯周組織再生療法は、患者の歯周病の進行度や口腔内の状態に応じて適応されます。治療には外科的な手術が必要な場合もあり、個々のケースに合わせた治療計画が立てられます。
外科的歯周処置
再評価によって、状態が完全に改善していない部分は外科的歯周処置を行って、さらなる状態の改善を行います。保険診療の範囲内でも、深い歯石の除去のための外科処置は可能です。
エムドゲイン
エムドゲインを使った歯周組織再生療法は、歯周病で傷んだ歯の周りの組織(歯を支える骨や歯ぐき)を再生するための治療です。エムドゲインは、歯が成長するときに使われる自然なタンパク質を模したもので、それを歯の根に塗ることで、失われた歯の周りの組織を再び成長させます。
エムドゲインのメリット
・歯周病で失われた顎の骨や歯根膜を再生・強化できる。
・歯肉が歯の根に密着し、歯茎が引き締まり、審美的な回復が期待できる。
・エムドゲインゲルには成長因子が含まれており、歯茎の後退を防ぐ効果がある。
・細胞を活性化させる作用があり、歯周組織の治癒が早まる。
エムドゲインのメリット
・歯周病で失われた顎の骨や歯根膜を再生・強化できる。
・歯肉が歯の根に密着し、歯茎が引き締まり、審美的な回復が期待できる。
・エムドゲインゲルには成長因子が含まれており、歯茎の後退を防ぐ効果がある。
・細胞を活性化させる作用があり、歯周組織の治癒が早まる。
歯周組織再生療法の流れ
歯周ポケット内をきれいにするため、歯石やプラークを徹底的に除去し、歯周病の進行度合いを確認するために歯周ポケットの深さを測定します。
治療中の痛みを抑えるために患部に局所麻酔を施し、歯肉を切開して歯周ポケットに直接アクセスできるようにします。
歯周ポケット内に溜まった感染組織や歯周病によって失われた骨の一部を取り除き、再生を促しやすい環境を整えます。
骨の再生を助けるために、人工骨やコラーゲン膜などの再生材料を挿入し、必要に応じてメンブレン(バリア膜)を使用して感染を防ぎながら組織が再生しやすい状態を作ります。
組織が安定するまでの間、定期的に歯科でのチェックやクリーニングを行い、家庭でもブラッシングやフロッシングを徹底して口腔内の清潔を保ちます。